表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
663/670

箱庭の朝で

 

眠気を帯びた瞼

身震いを糧に

無理にこじ開けて

朝日を差した

纏わりつく哀愁を

電子音で上塗り

重い靴を履いて

足跡を形作る


濁る視界を

青が薄めて

何となく嫌いだ

ため息をそよ風に

歩き始める今日

終わりを夢を見て

陽の背に向けて

陰を探す


一日という責任に

既に押し潰されて

嗄れた呟き

すれ違う若き声

一瞬の寂しさを覚えて

箱庭の中を歩く


普遍に安寧を抱くも

不変に不満を持つ

ちぐはぐな趣のままに

淀んだ視線の中を泳ぐ

「いつも」の果て

虚無に溺れて

生き継ぐ暇もなく


歪んだ箱庭の中

轍よりも正確な往来

意味すらすり減ってなおも

朧気に価値を求めて

青が濃くなった

滲む視界の果てを目指す

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ