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臆病者(ヒーロー)たち

 

何もない悲しみが身体を呑み込んで

理由もわからず手が震えた

通り過ぎていく足音 置き去りにされた

夢の残骸の前に立ち尽くして


何度も挑んでは敗れ去った英雄譚

その後ろ側で次の出番を待つ僕は

「何になれるのか?」 俯いて

今さら逃げるための理由を探し出す


動き出した物語 目の前に迫って来て

足が竦む 動くことも出来ないまま

余白に呑み込まれて消えていく意思

このままでいい? 「嫌だ!」が答え


空虚を切り裂いて 自ら入り口を作って

臆病な理想を武器に立ち向かう

聳え立つ英雄譚の影を見上げて

弱音を吐きながら拳を突き上げた


無気力な哀しみが声を枯らして

理由もなく身体が震えている

消えていった足音 何も残らなかった

夢の残骸の中で佇んだ


幾度なく見てきた英雄譚の背中

その影の下で現実を知ってしまって

「何も出来ないよ」 立ち尽くす

今さら逃げ出す勇気もないまま


動き続ける物語 自由を奪っていく

拐われていく意思 抜け殻になって

余白に埋もれていく忘れかけていた始まり

このままでいい? 「もう疲れた」


空虚が口を開けて 出口を見せつけて

臆病者にもなれない僕を嗤っている

悔し涙を流したとき 通り過ぎた足音

まだ終われない言い訳を口にした


動き出した物語 目の前に迫って来て

足が竦む 動くことも出来ないまま

余白に呑み込まれて消えていく意思

このままでいい? 「嫌だ!」が答え


空虚を切り裂いて 自ら入り口を作って

臆病な理想を武器に立ち向かう

聳え立つ英雄譚の影を見上げて

弱音を吐きながら拳を突き上げた

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