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笑顔の痣
潰れかけた口角を引っ張って
笑みを浮かべた 気持ち悪くなるほど
嗚咽を出しながら吐いた言葉は
傷だらけになって戻ってきたよ
痛い 痛いと心で叫びながら
起き上がれば傷を服の下に隠して
今日も生きよう 張りぼての覚悟をして
震える手をドアノブに押し付けて飛び出た
ささやかな喜びを見つけようとする度
言いようのしれない後悔が付きまとう
また怒られるのかな 妄想に脅えて
ふらつく足元に朝日がこぼれていく
痣だらけの心を抱いて すり減る温もり
弱音を吐き出していた楽になりたいよ
それを許さない自分が手を握る
また繰り返すのかい？ 問いかける私の顔は
擦り傷だらけの笑顔でした
壊れかけた顎を手で支えて
笑顔を作った 気が紛れるほど
空気を吐き出しながらこぼれた言葉は
地面に堕ちて蒸発していく
嫌だ 嫌だと呟きながら
着いてしまったら呑み込んで
今日も生きよう 貼り付けの勇気を出して
震える足で駆け上がった階段
吸い込まれるように身体は軽くなる
小さな幸せを見つめる度に
形のない何かに苛まれていく
また呆れられるのかな 幻想に怯えて
揺れた視界の先に雲が流れて見えた
眠る度に傷が増えていく
絆創膏を無理やり貼り付けて
ツギハギだらけの笑顔で言うんだ
おはよう こんにちは こんばんは
雨でも降ればいいのにな
痣だらけの心を抱いて すり減る感情
何もかも投げ出して楽になれたらいいな
それを許してくれない私が背中を押す
もう一度やってみようよ 突き落とされた先
見えた青い空 目の前に現れた雨粒
ああ やっと笑えた気がした
