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はなかすみ

 

真昼の光 のどかな萌しに誘われて

かすかに聴こえる 鼻歌交じりの暖かさ

そよ風に手を引かれて迷い込む

緩んでいく景色の中 入り込む白昼夢


鮮やかな夢はなくて 現実が続く

それでも感じた夢心地

見知らぬ雲を追いかけたなら

嘘も真実もとろけていく


陽が燻ぶる まどろみを焚いて

透けた熱が生命を帯びた

視界が揺れる度に在りし日は遠のく

また一つ 夢の終わりを見届けて


桜色の日差しが身体を包む

寒さを忘れさせるほど心地よく

街角を曲がる度 重なる郷愁

軽やかな身なりでまだ行こう


影をすり抜けていく人たち

見知っては忘れていく影法師

きっと誰も気付かずおとぎ話の中に

花霞に誘われた真昼のこと

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