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群碧


翠の残滓 朱く染められて

僅かに滲む影が足跡を残した

冥に浮かぶ疎らな光さえ

今見るには眩しくて

果てに交わる薄明の下

淀む白影の上を行く


琥珀の音 晴を打ち付けて

凍えた碧が濡らした名残り

静寂さえ呑み拡がった

東雲の向こう側 潜り抜けて

今日の景色へ目覚めていく


熱を帯びる言葉 空を焚いて

視界を遮る気霜を焦がした

曙の光 枯を溶かして積もる

影を踏み抜く足音が遠ざかる


身を縛る温もり 錆びた光沢が反射して

薄墨の足跡の中に彩を落とす

芽吹くそよ風に身を晒して蒼を辿れば

何時ぞに見た原風景 ここに至る

翠の残映 朱を塗り替えた

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