表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
622/660

ザ・ブルー

 

クジラが飛び立つ

青空に向かって

大きな水飛沫が虹を架けて

空へと消えていく


雨のように降り注ぐ

全身濡れるように染まる

水平線の光さえ溶け込みそう

青が視界を埋め尽くす


クジラよクジラ

青空を泳いでどこに行くのか

遠くなる影を指で追って

それは飛行機雲のように跡を残して


鳴き声を聞く

深い青の空から

影から

仲間を呼ぶような声を


鳴き声を聞く

深い青い底か

影から飛び出る

仲間の声を辿って


飛び跳ねる水飛沫

また雨のように降り注ぐ

乾くことなく濡れていく

青く青く景色を塗りつぶすように


クジラたちが泳いでいく

水平線の向こうを目指して

残された世界の跡

その上に私が立っていた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ