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青い夢はまだ

 

言葉が出なくなるくらい泣いた

怖い夢を見たんだ

君たちと離れ離れなってしまう

そんな夢を

現実より信じてしまったんだ


分かれ道の前に立つ度に怖くなる

その日がいつか来てしまうんじゃないかと

一人で歩く短い帰り道も

とても怖く

寂しく感じてしまう


楽しい日々を過ごして

それをいつかは青春という

たった数年のことを一生のように感じて

それがどれだけ悲しいことなのか

未来が説いてくるんだ


かける言葉も分からなくなるくらい

恐ろしい悪夢に苛まれたんだ

君たちともう二度と会えなくなる

そんな夢を

心のどこで信じてしまうんだ


夜明けが来る度に怖くなる

今日は君たちと笑い会えるのかと

一人で歩く短い道が

未来のように思えてしまうから


楽しい日々が過ぎていく

埋まっていくアルバムの重みが

思い出を記憶にしてしまうから

明日のことは考えたくないと

今あるまどろみから目覚めたくなくて


大きくなった背中

君たちは隣を通り過ぎていく

握っていた手は離されて

歩幅も合わなくなって


小さくなっていく面影

見向きもしなくなるのだろうか

僕を置いていく

足元の影は大きくなっているのに


少年(ぼく)はまだ過去にいる

忘れることが出来ない現実に呑まれて

少年(ぼく)はまだ泣いていた

前を見ることを知らないから


誰か手を伸ばしてくれ

前に歩く方法を知らないから

誰か教えてくれ

悪夢から覚める方法を

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