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最果ての灯りより

 

彼らはどこへ行く

彼らはどこへ行く

暗闇の波間を漂うか

光の大海を泳ぐのか


小さな灯りよ

光を呑み込んで

どうか最果てへ

いずれはたどり着く

生まれた場所へ帰ろう


彼らの後を追う

彼らの後を追う

淡い青色を手に

暗闇の波間を抜けていく

光の海原を進む


漂う海月

共に行く生命たち

光を呑んでは吐き出して

深淵へ溶けていく

青色が霞むとき

白の鯨は光を凪ぐ


歌う

彼らの歌声

叫び

誘い

彼らは至る

光が堕ちた先

最果てに至る標は

もうそこに


彼らのもとへ

至るべきそこに

彼らのもとへ

帰る場所はそこに


掠れて

崩れて

溶けて

また廻って

旅が重なって


暗闇のうねりに流されて

さ迷い

漂い

また戻り

とめどなく連なって


彼らと共に行く

最果てへ

青色を呑み込んで

一つ灯りを消した

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