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猫又は気ままに

 

尾が二つ

鳴る鈴二つ

あくびをしてごろごろ

浮世も我知らず

猫は気ままに生きている


鳥を追いかけて散歩したなら

椅子の上で日向ぼっこ

道行く人に撫でられて

ああ、今日も気持ちいい

寝息を立てて白昼夢


尾が二つ

揺れる鈴二つ

あくびをしてふらふら

浮世も我知らぬと

猫は気ままに通り過ぎる


人影を追って路を行く

壁の上を伝いながら

屋上を飛び跳ねながら

すれ違う人に挨拶をする

ああ、今日もみんないる


尾が二つ

見つめる目二つ

あくびしてくしくし

浮世も我知らず

猫はずっとそこにいる


人の声が分からずとも

人の声を聞く

笑い声 泣き声 怒鳴り声

言葉は分からずとも

その意味を知っている


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