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偽神の憂鬱
人は勝手に話を語る
時代を越えて語り継ぐ
叡智の継承
文化の伝承
こっちの意思なんて知らん顔
得意気に語る語り部は
自ら愚かな知識を披露する
鼻で笑えばそれで済む話
祟り神なんて烙印を押されて
挙げ句の果てに勝手に祀られる
祟りだ祟りだ耳障り
人間どもの叫びなど聞きたくない
異教によれば俺は悪魔
そっちの方がまだいいか
言葉に縛られずに生きていける
手を差し伸べれば
手を叩かれて
言葉をかければ
「こっちに来るな化け物め」
お前らの方がよっぽど化け物だろうに
されどそれはまた違う話
純粋ほど騙しやすいものはない
手を差し伸べて語ろうか
そこらにいる神さまの話
呪い成就なんてふざけた信仰
欠伸をしてただ見守るだけ
そいつに呪詛返しでもしてやろうか
結果は分かりきっている
時代廻れど信仰は変わらずに
祟り神はいつ消えられるんだ?
今日もまた集めたくもない信仰集め
サボれば巫女に怒られる
そういえば聞いた話
和魂は紡ぎの意味
俺の中にあるひとつ




