中途半端な昨日より
やりきれたことはないを口癖のように
残してきた中途半端 心にのし掛かる
他の人は普通に出来るのに自分には出来ない
呪いのように染み付いた先入観が
手先を鈍らせてくるんだ
失敗ばかりの時間だけ過ごして
成功はいつも夢の中だけ
現実は甘くと言うけど厳しすぎる
ため息混じりに愚痴を一つ
それくらい許してくれてもいいじゃないか
どうでもいいことばかり気にして
矢印はいつもあちこち向いている
やる気が取り柄で空回りが特技
少しずれた世界が滲む
上からも重みも下からのかさ増しも
「もう慣れた」を繰り返す
でも実際はいつも戸惑っている
忘れて初めてやりますが癖
大人になれない自分が手を掴む
無駄に年を重ねる
それに比例して頭の悪さは固くなっていく
小回りも出来ないし
大回りをする勇気もない
所詮自分はと決めつけため息
鈍った指先を握りしめて
変われるのはいつだろう?
本当は隠している心の叫び
置いてけぼりをくらっても
歯を食いしばって走っている最中
手探りで転んで迷い込んでまたスタートライン
中間にすらたどり着けていないけど
目の前を走り去っていく景色にすら
追い付けていないなんて知っている
この先にある小さな障害物にさえ
つまずいて痛がって「自分なんて」
自暴自棄になってもまだ止まらない
一つくらいやり遂げたい
それがバカにされることでも
中途半端に飲み込まれる前に
自分が普通に至れる小さなことを
もう目の前に置いてある
呪いのような先入観もいつかは変えて
報われない昨日にさよならを
やることよりも出来ることを一つ
手の平に乗せられたなら
やりきれたを呟けるのかな