ツーサイドフィクション
「つまらない」を口癖にして
その癖何もしようとしない
流されていくまま
時間だけ浪費して
ただ怠惰に生きる
「ありきたり」は飽きたと口にする
その癖自分は何も変わらないまま
困ってることもないから
悩んでいる振りをしてみる
みんなの物真似
仲間外れにされないように
置いてかれるのは嫌なくせに
前に出る勇気もないから
ここで腐っていくだけの生き方
路地裏の影に誘われて
悪い子にでもなってみるか?
それすらもフィクション
下らないと肩を竦めて
高二病を患っている
どうせいつかは死ぬんだって
指で押さえた眼でお前を見ろって
悪魔が囁いた
現実の奴隷のように
いいように扱われていて
生き方を知らないだけだった
擦りきれていく魂
浮き上がっていく夢
見て見ぬ振りをしても
有象無象に埋もれないって
ありふれた言葉が突き飛ばす
そのまま「イっちゃえよ」
蹴りあげたコンクリート中を舞って
ぶち破ったガラスが水しぶきみたい
引き抜いた鉄骨を振り回せ
形振り構わず暴れて全てをチャラにして
脳内を滅茶苦茶にしてイメージ
「つまらない」におさらばだ
全てをひっくり返してしまえば
日常も少しは楽しくなるだろ
「ありきたり」を捨ててやれ
染み付いた当たり前なんて壊して
ここから生き返ってやろう
時計をへし折って走り抜けた夕暮れ
世界はまだ目覚めちゃいないから
スターラインなんて適当でいいんだよ
眠気覚ましに殴ってやれこの現実を




