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流されて、青い空。

 

流れるままに生きてみて

何か見つけられたものが

ここに残っていただろうか

開いた窓辺から覗く

青空はただ眩しく


かじかむ手を温めて

決まった路を歩く

変わることのない景色は

いまだに冷たく

僕の背中を見送る


慣れ親しんだ街に愚痴をこぼして

それでも離れられないでいる

全てを捨ててしまおうか

自暴自棄になろうとも

帰る場所はいつもここだった


居心地がいいわけじゃない

都会よりも不便で

でも生きていくには十分で

そこらに転がってる娯楽を呑み込んで

ただ僕はこの空の下で生きている


それが悪いことじゃない

少し寂しいだけのこと

それに気が付いたとき

春はもう枯れていて

既に若さも残っていなかった


やりたいことをいうだけ

実際に出来たことはなんとなく

そんな繰り返しが僕を腐らせて

言い訳に過ぎないと誰かが背中を叩く

もういいよ

諦めさせてくれ

幼き日の憧れは僕の手を離して

何処かの君へ付いていってしまったよ


希死念慮に押し付けて

ぼんやりと生きていく

それは雲のように流されるままに

僕は何処に辿り着くのか

青空の果てを見上げて呟く

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