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Endless repeat time
午前零時に鳴る古時計の音
昨日を告げる合図
また始まる明日
光は廻って光が昇って
眩しい輝きが世界を焦がす
また来てしまった
憂鬱な午前7時
まだ寝ていたい
ゆっくりしていたい
体は起きずに頭が動く
仕方ないから準備をして行こう
昨日と同じ道を進む
見飽きた風景は色彩を変えて
聞き飽きた光景に姿を移す
この道はいつもそうだ
変わらない毎日に飽きている自分に
代わらない毎日に安心している自分を近づけて
いつも通りの言葉
「ああ、めんどくさい」
午後零時を告げる新しき時計
半日が終わって
半日が始まる
光は流れて光は沈んで
なお輝きは世界を焦がす
やっと終わった
疲れきった午後5時
首を回して
肩を揉んで
疲れたふりをしようか
早く家に帰ろうと道を逆戻り
明日と同じ道を進む
見たことない風景は形を変えて
聞いたことない光景を映す
この道はいつもそうだ
変わらない日常に欠伸をして
代わらない日常に胸を撫で下ろして
言おうか
「ああ、めんどくさい」