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正義の味方?

悪の軍団?

そんなものは関係ない。

彼らにこの仕事が勤まるのか?

答えは「出来ない」に決まっている。

暴力だけじゃ解決しない。

これはそう「私たちにしか出来ない仕事」さ。


手袋はつけたかい?

作業服は着たかい?

少しくらい酒を飲んでも文句は言われないさ

用意が出来たなら早く行くぞ。

現場はいつも悲惨の一言だからな。


散らかしたらそのままさ。

誰も片付けようとしない。

仕方ないさ。

彼らには無関係な話だ。

だから私たちが行くしかないのさ。


無駄話をしてもいいさ。

手を動かすならね。

ほら、時間は待ってくれない。

悲惨な物語がまた来る前に綺麗にしようか。

夜はまだやって来ないからね。


怪物の研究?

宇宙人の基地?

私たちには関係ない話さ。

彼らは既にいないのだから。

そう、私たちの現場はいつも静かさ。

だってただ「片付ける」だけだからね。


モップは用意したかい?

ゴミ袋も用意したかい?

早めに現場に着いてもいいさ。

早く始めればそれだけ早く終わる。

こんな陰鬱な現場から早く帰りたいだろ?


残されたものはいつも醜いものだ。

綺麗事ばかり並べられて。

どうしようもないさ。

彼らには分からない話だ。

だから私たちがやるしかないのさ。


力もない。

立場もない。

だから出来ることはこれくらい。

それなら現実を見て泣くより

目の前の陰惨を掃除して

スッキリする方が私たちらしい。


準備は出来たかい?

覚悟は出来たかい?

怖がる必要はないさ。

全ては嵐が去った後の話さ。

ほら、時間は待ってくれない。

悲惨な物語の登場人物になる前に

さっさと「終えて」しまおう。

悲惨な物語が始まる前に全て綺麗にしよう。

夜はまだやって来ないから。

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