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エンドロールステージ
予想外なストーリー演じて
主人公を出来たなら
きっと素晴らしい人生
机上の空論を語って
目の前のエンドロールから逃げた
幕が上がらないように
カーテンを握った
始まってもいない舞台に怯えて
黒子のようにベールを被る
気にしないでアナタが演じて
他人任せに始まったカーテンコール
役割も台詞も覚えていないから
私は裏方しか出来ないの
決め付けて定まっていく人生
もしもこれさえもストーリーなら
神様はなんて脚本を書いたのだろう
怖い
やりたくない
演じる勇気がない
観客に隠れて
拍手する側でありたい
ありきたりなストーリーさえも嫌なのに
望んでいるネガティブは叶ってくれない
スポットライトが追ってきて
その影に怯えて
誰かが変わりになってくれるなら喜んで
譲ったストーリーさえも
私が演じていた黒子のように
終わりが来てもまた幕は上がる
終わることのない舞台裏で仮面を被る
気が付いているのに分からない振りして
それが私の選んだ役割だった




