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クラヤミプラネタリウム

 

見上げて幾万幾億もの

星の明かりを指差す

線を繋げて図形を作る

君に最初教えた星座は

なんだったっけな


移ろう夜空を共に

首を回しながら眺めた

流星は地平線に消えていく

願いの一つも願わないのは

きっとあれが偽物だから


アルゴーの船に乗れたら

星海を探検出来るかもね

冗談交じりで言った言葉に

きっと出来るよ

君は笑ってみせた


昔から人々が見上げた世界

誰も知らない夜の物語

知識の積み重ねと

ロマンを追い求めた旅人の

歴史を辿った物語

今もなお色褪せることなく


凍てつくような風が吹く

寒さに身を震わせようとも

心に宿る熱は冷めず

ただ星の明かりを目で追う

君の影法師を追って


やがて夜が明ける

開けた天井から暗闇が覗き込む

隣に座る写真を伏せた

いつも旅人の始まりは

闇の中から明日へ


扉を開く

壊れた世界から

何もない世界へ

プラネタリウムに移る海を

暗闇の中に求めた

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