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青く静かに

 

視界が凍てつくように

身体を突き刺す青の静けさ

影に差し込む朝焼けでも

冷たく灰色に淀み

夜明けの目覚めを待つ


暗がりから白く昇る

音を立てて崩れる吐息

街はまだ寂しさに埋もれて

カラスの鳴き声が響く


歩く

青く

微かな景色の中

通り過ぎていく滲む轍よ

つかの間の風は生暖かく

身体を呑み込む霞に移ろう


見上げる

空を高く茜色の果て

星よ

星よと

手を伸ばせば

手のひらからこぼれた

仄かな薫り


瞬きをするごとに変わる

朝焼けの美しさよ

夜明けの鐘は遠く

ただ遅延の安寧を

西に


目の前を覆う蒼き雲よ

何れかは陽光の霞へ

朝焼けの終わりを覗く

寒き今日もまた

青く静かに目覚めを待つ


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