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ミライニノコルセカイ

 

人混みの中に消えていった

あの日のメロディーを口ずさむ

聞き慣れた曲の歌詞も覚えてない

流行りの歌を聴き出して

懐かしさを紛らわした


町並みは変わっていなくて

歩く速さだけが変わっていく

大人になったんだ

使い古したガラケーも捨てて

今手に持つスマートフォン


移り変わっていくセカイに

取り残されないように必死になって

捨てていった過去(もの)

大好きだった歌詞も忘れて

ただ未来(あした)を待っている


記憶から掬い上げるように

あの日の歌を再生しよう

昔の私が好きだった歌に

そっと耳を傾けた


町の喧騒に掻き消された

あの日のメロディーを口ずさむ

覚えていた歌詞だけ繰り返す

忘れしまった曲のタイトル

朧気にインターネットを開いた


思い出の中に埋もれた

記憶もいつかは抜け落ちて

新しいものに置き換わる

そうやってセカイは姿を変えて

私たちの手を引っ張るんだ


塗り変わっていくセカイに

追い越されないように必死になって

取りこぼしていった過去(もの)

流行りの歌もいつか忘れて

記憶に残ったものはあっただろうか


朧気に思い出すあの日のメロディー

消えていたと思っていたセカイ

覚えていたくても忘れられない

きっと(わたし)からの贈り物


思い出の中に積み重なった

記憶を掘り返して立ち止まる

忘れていたタイトルを検索して

見つけたあの日のセカイ


記憶から掬い上げるように

あの日の歌を再生しよう

昔の私が好きだった歌に

そっと耳を傾けた


懐かしさに溺れないように

あの日の私が口ずさむ

タイトルをメモに残して

そっと耳に手を当てた

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