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眼に映る虚構へ



眼に映る虚構へ

愛など求めたところで何もない

ただ虚しく自己の傷を嘗めるだけだ

この蠱毒染みた現実を目の前に

そうでもしないと自己が消えてしまう


境に散らばった欠片は

一辺もの記録を焦がして

幾つもの記憶を焼ききる


アルゴリズムのように

機械的に繰り返す鳥よ

自由とはなんなのか

私に教えてはくれないだろうか?


束縛しかないこの空間は

幾多の鎖によって縛り付けられて

抗えることも出来ずに

固定のみを強制する


動くことなど許されもせずに

石が如く岩が如く地が如く

そこにいることのみを許す


目の前には幻想が広がると言うのに

なんと残酷なことなのだ!

ああ、餓え耐えることをせずに

煉獄へ堕ち行く美女たちよ

君たちはなんとも愚かなのだろうか


虚構に差し伸べる手などない

そう手を差し伸べる亡者たちよ

君たちはいつから住人に成り得る?


人によって見いだされた虚構よ

自然に作り出された幻想よ

垣間見えては否定し会う

そして結び付く繋がる


眼に映る虚構は幾重にも広がる樹形図

その先にある答えなど知る由もない

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