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夜に祈る

 

静寂は暖かく

心を包んで

安らぎの中に目を閉じる

幾千の光の帯が

瞬く間に暗闇に解ける


風の音

吹き抜ける

何者にも縛られない

自由な行き先が

私は恋しかった

後ろを振り向くことなく


時間の音すら聞こえず

ただ緩やかな黒に沈む

心地よい冷たさが

記憶の傷に染み渡る


夢に溺れる

あの日に描いた物語

繰り返す群像劇

その中に埋もれて

ただ夢を見続ける


私は祈る

夜に祈る

目を瞑り

手を握り

暗闇に身を託す


願いはなく

望みもなく

ただ緩やかな終わりを

夢の中に見ている


流れていく風に身を晒して

夜の帳に溶けていく

目を開いた先に

明日の夜が来ていることを

私は夜に祈る

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