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言葉と共に、この路を。

 

いつくもの言葉を並べて出来た

凸凹で継ぎ接ぎだらけの

決して綺麗ではないこの路を

私はいつも歩いている


誰かの言葉を真似て作ったもの

見知らぬ言葉を使いたくて出来たもの

一つ一つが何かの模倣で

一つ一つが誰かの繰り返し

そんな形で出来たものが積み重なって

この路は続いている


それはきっとありきたりなもので

誰にでも造れてしまうものなのだろう

積み木のように重なった言葉を

私はいつでも背負っている

わずかに崩れていくものが散らばって

私の歩いてきた路になる


必死になって求め続けた景色も

いつかは忘れてしまう

あれだけ追っていた理想を連ねても

やがては記憶の中に薄れていく

あの日に書いたものはすでに

路の途中でなくしていた


足音と共にかすかに残る足跡

誰かの昔を追いかけたように

私の軌跡を誰かが辿るのだろうか


幾多の歳月が過ぎようとも

意味や価値が薄れようとも

数多の言葉で出来たこの路はただ

不格好なままでどこまでも続く


手からこぼれ落ちたものも

どこかでなくしたものも

見つかることはない

それならばこの路に

新しい言葉を塗り重ねて

私はまだ人生(たび)の途中

8年かけてここまで来ました。

この作品で500作品となりました。

いつも読んでくださる読者の皆様、

本当にありがとうございます。

これからもマイペースに更新していこうと思いますので

機会があれば、また覗いてみてください。

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