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ユウグレノオワリ

 

背を向けた影が通り去る

地に伸びる私が手を振った

何にもない一日のこと

ありふれた群像に沈む


時計の針と合わせて歩くように

一歩一歩が決まっていて

読み聞かせられた物語のように

一日一日が終わっていく

代わり映えのないモノローグを

呪いのように呟いた


町に影を落とす茜色

暗闇が残照を飲み込む

懐かしき景色はいつの間にか

色褪せた世界に溶けていく


一日が終わる

私のため息と共に

そして夜が始まる

時計の針と共に

暗闇が解けていく


薄れた記憶を

白い息と共に吐き

いつもの夕闇に埋もれる

残照も見えぬ中で

微かに残った茜色に

温もりを感じて


今日が終わる

夜が来るというのに

目を閉じれば明日が来るか

夕闇の帰路を足跡と共に

私は影を追い越した



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