表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
465/661

ボイジャー

 

旅立つ人は帽子をかぶって

笑みを浮かべて彼方へ向かう

それが暗闇の中であっても

誰一人いない荒野でも

旅人は歩みを止めることなく進む


背中を追う人がいる

誰かが残した足跡をたどる

いつしか背中を追い抜いて

自分自身が新しい足跡を残していく


旅人はいつもそうだ

誰かを追いかけて

誰かを追い抜いて

自分自身が新しい道しるべになっていく


地図はいらない

方位磁石さえあればいい

旅人は冒険者ではないと

ある人はいった

私は知らない世界を歩きたいのだと


朝が来た

私は帽子をかぶって

鞄を手に取る

静まり返った部屋に呟く

さようなら

あの人と同じ言葉を送る


目の前の荒野を見て足がすくむ

それでも好奇心は止められない

行こうか

最初の一歩は力強く

笑みを浮かべて地平線を見つめた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ