クラヤミガラス
僕は叫んだ 空に向かって
むしゃくしゃした感情を
塞げない思いを吐き出した
言葉に出来ない
しゃがれた声が夜を駆けた
明かりを見たくなくて
逃げ出したんだ明日から
苦しい思いをしたくなくて
昨日だけを生きたかった
影が離れる 空気がよどむ
カラスが飛び立つ 宵の中
側にいてくれる人もいない
暗闇が潰れる 夜が明ける
また逃げるために走り出す
辛い 苦しいが繰り返す
それでも
僕は生きなきゃいけないのか
宵に溶けるカラスみたいに
ずっと暗闇の中に入れたら
楽になれるのか
頼んでもないのに群がる
拒絶したら悪意の積み重ね
勝手に集まって罵って
君らほど弱くないと強がる
そんな弱い自分もここにいた
影を踏む 逃げないで
本当の声を吐き出した
怖いんだ 一人でいるのも
選択の連続 いつも失敗して
だからもう明日を見たくない
夜明けと共に走るんだ
あの光に曝されたくない
醜い僕は暗闇の中に飛び込む
後ろで笑うカラス お前も来い
伸ばした手は届かない
怖い 逃げるの繰り返し
いい加減に気付いている
暗闇の中に逃げる場所はない
それでもここにいたいんだ
叫び声もやがて枯れて
息を切らせて立ち尽くす
後ろから昇る太陽が追い越す
夜はもう明けた
カラスも暗闇に溶けた
もういいよ 飛び出した先に
あの光に曝された僕がいた
手を翳して昨日の先に
カラスは止まっている
今そっちに行くよと吐き捨てる
暗闇から逃げる僕がいた




