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ノーザイン

 

君と願った時間は過ぎて

今は壊れた時計が転がる

手の温もりが冷めないまま

夢から覚めてドアを開ける


暗闇に佇む 君の影を踏む

声が枯れるほど叫んでも

君は振り向いてはくれない

暗闇の路にぼく一人さ迷う


もう終わったんだ 君が呟く

永遠は私たちには遠いんだと

振りほどいた手を隠して

君は寂しそうな顔をしていた


吹き抜けた北風がさらっていく

悲しい気持ちを 泣きたい感情を

いつだって君は待ってくれない

僕は壊れた時計を机に置いた


君の感情を知らないまま

僕の感情だけが増していく

その度に胸が苦しくなって

自分に嘘をついてごまかした


暗闇を歩く 僕の影を踏む

手を伸ばしても届かない

君の影さえ見えなくなって

暗闇の路にぼく一人消えていく


君の後を追って さ迷って

さよならも言えない僕を見た

手の温もりも冷めている

君のいる場所はここじゃないだろ?


君と過ごした時計を捨てた

もう時間は戻らない それならば

僕は君と違う方向を歩こう

踏みしめた影が手を掴む


君と過ごした時間は消えない

壊れた時計はもう動かない

ただ今は後ろを振り向かない

ドアはいつの間にか閉じていた

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