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祈りは眠り

 

意味もなく目をつむる

暗闇を抜けて 暗闇を見る

悟りはなく ただ虚構が続く

私の見ている世界は何者か


音がする 町の音

耳をふさいでも隙間から

それはまるで子守唄のように

静かに底へ沈んでいく


暗闇の先にある世界

生暖かな肌寒さ

矛盾した感覚が身体を巡る

これを何と呼べばいいのだろう


目を隠す 暗闇が暗闇をおおう

それでも差し込む光

とても冷たく感じるから

私はまぶたを開いた


薄暗い視界の先 黙する沈黙

雑多な音は静まり返り 夜が訪れる

椅子の下から伸びた影

足をぶらぶらさせながら待っている


答えのない問いを繰り返す

悩んでいるように見せかける

頭を抱えた方が楽だから

私が見ている世界は何物か


目をつむる 目を隠す

繰り返す意味もなく ただ遊びのように

暗闇を覗く 暗闇に祈る

この世界に何もありませんように



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