night letter
君に届きますように
願って飛ばした紙飛行機
点と点をつないで 星座を描くよ
望遠鏡を覗き込んで 見上げた星空は
真昼のように温かく 君の面影を残して
どこにあるのかなアルゴ船座
ここからは見つからない星座を探して
点と点を線で結んだ 天体図をかざした
片目をつむって暗闇を覗く
光と影が織り成す紙芝居
探している内に消えていく
それでも君を探して
点と点を線で結んで 君の方角まで描く星座
きっと届くことはないけれど
それでもこの言葉を届けたくて
線と線を結んで 星空を飛ぶ紙飛行機は
どこまで流れていくのだろう
夜の明かりに消えないように
いえなかった言葉を呟いて
覗き込んだ望遠鏡
さよならも言えなくて
君はどこにいるのだろうか
手で描いた星座は紙飛行機
きっと君のところまで飛んでいく
そっと闇を手でつまんで
星座の海へ飛ばしていった
点と点を線で結んで 君の方角まで描く星座
きっと届くことはないけれど
それでもこの言葉を届けたくて
線と線を結んで 星空を飛ぶ紙飛行機は
どこまで流れていくのだろう
夜の明かりに消えないように
星座の群れを飛ぶ紙飛行機
君の元まで届くといいな
別れを乗せて飛んでいく
紙飛行機は東の先へ飛んでいった




