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sunny night.
もうすぐ夜だよ
背中合わせの影がいう
夜空を見上げながら
星の線を結んで待っている
私が後ろに振り向くのをずっと
暗闇の中で光がほとばしる
目で追いかけてもすぐに消えて
そしてまた何処からか走り去る
まるで追いかけっこでもしているように
暗闇の中に明かりが灯る
手を伸ばしては指の隙間から逃げていく
背中越しに聞こえる声みたいに
温かいのに寂しい
いつも独りぼっちでいるみたい
暗闇の中は明るいのに
影はいつになったら振り向くのだろう
側にいるのに会えない
近くにいるのに出会えない
まるで月と太陽 ぐるぐる回っている
手を繋いでも影は見えない
背中合わせの独りぼっち
月が太陽であってくれれば
きっと影も見つかるのに
暗闇の中にほとばしる線を探して
いつまでも影を追っている
どこまでも背中合わせで
顔も見えないまま今日も光を探す
どこかにつながる線を探して
暗闇の中に夢を見る




