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One-time Star Festival
よく晴れた夜の空
宇宙に架かる流星の橋が
輝いて見える
君も見てる?
この綺麗な星空を
彦星と織姫が会える
たった1日だけの時間
神さまも酷いことをしたものだ
愛する人と引き離すなんて
嫉妬でもしたのかな?
まるで僕らも彦星と織姫
会いたいのに会えない
そして今日だけ会える
けれど会えるのは1日だけ
1回だけ1度だけ
だから今日が君と会える最後の日
笑っちゃうよね
こんな日なのに
君には何もしてやれない
ただ星空を見続けることが
僕にできること
……君は今、近くにいててくれる
このまま一緒にどっか遠くへ行かない?
例えばあの星座の向こう側
……行けるわけないよね
流星の橋がまだ輝いている
ああ、綺麗だね
あれが天の川なのかな
時間はやがて終わりを知らせる
短いような長い1日
明かりは少しずつ消えていく
輝くのは天の川
さようならだね
僕はそっと手を握った