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夜空は見上げて
空を 見上げた
星は
どまでも
ど
こまで
も
手を伸ばしても掴めるのは光だけ
目の前に広がる世界はただ見ることしかできない
あ
あ
なんて
な ん て
僕は小さいのだろうか
いつか見た夢さえ 忘れて
漆黒の世界ばかりを覗く
そ
の
レンズに写りこんだのは
誰の
夢
だっけ ?
夜空を見上げた 遠く 遥かな暗闇を
星屑の洞窟をくぐる
どこまでも
続く暗闇
その中
を
くぐる
世界は暗闇に包まれて 空には星が輝いて
いつか見ていた夢を
僕の
視界に
手を翳して
消えた
忘れた夢さえ忘れて
僕はどこに
手を
伸ばしたのだろうか




