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カレンダーの終わり
捲り捨てる日々のカレンダー
その積み重ねは今、何年目?
崩れ落ちていく毎日の折り合いは
やがて終わりへ向かう
春を捲り
夏を捨て
秋を切り
冬を刻む
無惨に消えていく雪月花
人は気にせずに
切り捨てる
流れる水は気にしない
しかし終わり際になって
やっと気づく
手遅れがよく似合おう
者共は嘆き悲しみ
許しを乞い願う
見えないいない
神さまに
終わりが来たよ
カレンダーの終わり
次に捲れるものなどない
こうしてまたカレンダーは捲られる
滅びたものたちは知らんぷり
その後ろに嘆き叫ぶ声がこだまする
気にも止められない
なんて酷い終わりなんでしょう
カレンダーを捲る人の終わり方




