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Grave of flower language.5."Time to eat me."

 

小さな足跡はいつしか大きく

歩幅は少しずつ揃っていく

あの日の君は時間と共にいなくなり

今日の君が私の隣にいた

ほほ笑む姿にあの日の面影が

小さな手は大きな夢を掴んでいる


夢を語っていた君は夢を追い

いつの間にか夢を通り過ぎていく

無垢な心は世界を知っていく

続いていたおとぎ話は

いつの間にか終わりを向かえた


それでも彼女は夢を忘れない

星屑の迷路をなぞり出口を探す

私はまだ辿り着けていないんだと

彼女は私にほほ笑んだ


時間が流れていく 時間が私を食べる

終わりなどないのに 終わりがいつしか

そんな思いが私の心を食べていく

あの日に願った望みを

今の私はなかったことにしたかった


旅路を歩く 時間が進む

いくつもの山を越えて

いくつもの空を見た

黒い手はいつしか何もない手に

私はきっと悪魔(むかし)でさえなくなった

足元に伸びる影が笑う

それは君の望んだことだろうと


今日も私と君は

地上の迷路をさまよい歩く

目的地を目指して道に迷って

それでもきっと辿り着けるだろうと

君はいつも青空を見上げていた


いつか訪れる終わりを思って

永遠のようなこの瞬間を生きる

私に安息は訪れない

それでも彼女に安息を

この旅路の終わりが見えるときに

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