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Grave of flower language.2."A journey without a destination."
羽根は擦り切れて 外套のように背中を覆う
吐息は白く 冷たい風が頬を撫でる
茜色の道に足跡を残し 夜の訪れに耳を澄ます
獣の遠吠えは声をかき消して 静寂が視界を呑む
暗闇の中を宛てもなく進む
かがり火は今にも消えそうで
星の明かりが道標を閉ざす
黒い手を伸ばして 何を掴もうか
足元に落ちた黒い羽根を拾い上げ
私は目を閉じた
何もない旅が続く 記憶の断片の語りながら
天使に憧れて 悪魔にさえなれなかった私の結末
悪魔の手は灰色になって消えていく
なぜ私は旅をしているのだろうか
その理由も思い出せない
ただ祈るように闇夜を仰ぐ
救いなどないことを知りながら祈るのだ
何に? 何のために? それを思い出すために
旅が続く 明かりのない道を進む
今にも消えそうなかがり火を頼りに
私は消えていく




