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395/661

オレンジカラー

 

その背中は大きくて

ふれた手はまるで太陽のように

どこまでも目の前を照す

見失ったことなんてない

どこにいても見えていた


その明かりを掴もうと

私は手を伸ばしてはみるけれど

いつも茜色に溶け込んで

残照のように彼方に佇むんだ


どこかへ行ってしまう

あなたはいつもどこかへと

いつも私の前を去っていく

握りしめた約束も果たせぬまま

私もまたあなたとすれ違う


どこまで来たのだろう

太陽を追っていた私は光の下へ

後ろに伸びた影が茜色に差し掛かる

あなたはどこへ行ったのだろう

きっとあの茜色の向こう側に

約束を果たすために


黄色はやがて茜色に

そしてまた戻ってくる

あなたはまだ歩き続けている

私もまたその後ろをきっと

太陽の下を歩いている


まだすれ違うけれど

約束は必ず一つの場所へ

またあなたの背中にふれるために

私は背伸びをして

茜色の残照を追い続けよう

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