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エンドレスロード

 

空白に続いていたのは

ただ一つの道だった

色も景色もない空白の道


世界はまだ空白だった

ただ一つの道だけが続いている

その先にあるものはない

それでもその先へ

道を歩く者たちがいた


何かを求めて歩く者

己を求めて走る者

幾重の思いもその時はまだ一つ

交わることはなかった


すれ違いを重ねて

幾重に描かれた軌跡

ただ一人で進む者たちの記憶

それはやがて空白を埋め尽くして

世界に色彩を与えて

世界に分岐点を作り出す


幾千の道はぶつかり合い溶け合う

その旅に分岐点は生まれて

またすれ違う道が生まれる

立ち止まった者がいた

引き返した者がいた

その道さえも呑み込んで

道は途方もなく繋がっていく


また歩き出した者がいた

今度は空白に続いてた道ではない

絡み合った道を歩く者

終点などない

どこまでも繋がる道を行く


空白に続いてた道は溶けて消えた

今あるのは世界を描く道

途絶えた道もいつかは繋がる

この道はそのためにある道だ

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