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抽象Sync
彩られた扉は開くことなく
ただその場に枠を象る
ドアノブさえない扉は
何を迎えるために立っている?
それは私の心の形が現れた
投影されたシンボリズム
誰にも見られないこの扉
けれども私は
現実で見ていた
確かにあったリアリズム
メタファーに飾られた
裏だらけの館の扉
ドアノブさえない扉に
価値はあった?
あるからそこに立っていた
偽りの形をした
真実の扉
開くことのないあの扉の先には
何があるのだろうか
答えを知る人はいない