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友に恋をした話
バカみたいにはしゃいで過ごした日々を
瞳の裏で思い出している
笑みをこぼして歩く今
懐かしさに寂しさをこぼしていた
鮮やかなあの日はいつまでも
記憶に焼き付いて離れない
アイツの後ろ姿もまだ鮮明に
その手を握りしめたかった
出来なかったことを思い出して
大人になっても消えるものじゃない
ふと思い出すあの日の自分
日常の裏側に隠していた想い
伝えるのも怖いから心にしまって
ただ笑いあっていた日々が懐かしい
歩いていった先は違った
向かった先は同じだったのに
影が伸びて日が落ちる
1日一秒過ぎるのが早すぎた
気がつけば証を手に
僕らは手を振ってさようなら
目を閉じれば浮かぶアイツの姿
これはきっと後悔なのだと呟いた
怖くて言えなかった言葉があった
今はもうアルバムの中の一ページ
あの日は二度と来ないだろう
隠し続けてきた想いを伝えることも
もう二度とないだろう
懐かしさと寂しさが混ざった風景
その景色を僕はまだ見ている
眩しかったアイツは今どこにいるだろう
それは友達としての関係
もう今さら言うこともないだろう
僕はまた隠した気持ちをなくして
これからを生きていこう
 




