これからに幸を
悲しみはどこにもあるものだ
どんな時でも必ず手のひらに落ちてくる
しかしそれは必要なことである
決して否定してはならないよ
それこそが君たちが持つ幸運なのだから
幸せが喜ばしいこととは限らない
例えば何を失うこと
例えば何かを壊すこと
それは耐え難く辛いことだろう
しかしそれは決して不幸なことではない
今はただ涙に目の前が見えないかもしれない
声が枯れるほど助けてを求めて
それでも救われることはないかもしれない
ことごとくが絶望の中にあり
希望という言葉をもつけることが難しいだろう
しかしそれは今の話なのだ
これは一瞬の話なのだ
何かにすがる必要はないだろう
何かに依存する意味はないだろう
幸せでいることに幻想を持つより
幸せであることを思う方が
どんなに笑顔になれることだろう
悲しみとはすなわち必要なことなのである
その上に幸せは成り立つ
ならば悲しみさえ受け入れて歩こうではないか
無理には進まなくていい
ただ一歩一歩ゆっくりと
君たちの幸せは常に目の前にある
それは今は霧に覆われて見えないかもしれない
しかしいつかは晴れるだろう
悲しみさえ晴れて晴天の下で
君たちのこれからに多くの幸せが
届くことを願う




