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グッドラック、ワールド。

 

口からこぼれた白い吐息 霞んだ世界をかき消した

白銀の上に残る足跡 誰も来らずなお一人

雪花の景色が溶けていく


放り投げた視線 すれ違った歩幅を合わして

誰かの歩みに沿って歩いていく

白雪の上に残る跡 降り注ぐ白が埋めていく


ああ、来たんだね今年も 誰もいない道の上

誰かが去った後に私は歩いていく

幾つにも重なった轍の上 なぞるように歩いて

また霞んだ景色の中に去っていく


鳴り響いた汽笛 船の影は染まっていって

風がほほを撫でて行く 気のいくままどこまでも

果てに至る軌跡を辿って 白い吐息を標に歩く


埋もれて行く誰かの後 染まらないように私が歩こう

幾つもの足跡はやがて一つに 私の後に影は出来た


ああ、今年も来たんだね 私は帽子を深く被る

どこまでも白色の景色の中 いくつもの道を辿る

グッドラック 私の言葉もやがて染まるだろう



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