View a false fire .
答えはいつも持っていたのに
いらないと呟いて投げ込んだ
赤く燃える影の向こう
あの日に見た夕焼けが浮かんでいた
手に持っていた物をどこかに落とす
その度にまた新しい物を手に持って
これまで何回捨ててきたのだろうか
その中に混じっていたなくしたくない物も
僕らはいつか手放してしまう
後ろに描かれた茜色の影が笑っている
「同じ過ちを繰り返して楽しいかい?」
その答えもまた僕らは捨てて
何も傷付いていないように見せかける
いつもまでも綺麗でいようと笑っていた
どこまでも歩いていく夕暮れの先
赤く燃えるように太陽は空を覆う
そのまぶしさに押し潰されになった
僕らはまた手を離して手をかざす
向こう側まで伸びる後ろの影が
僕らを指差して笑っているんだ
その声を遮るように耳をふさいで
こもった音は戯言ばかりでした
この場所を通り過ぎたくない
そのために僕らは綺麗で居ようとしている
傷つけば前に進まなければいけない
蹴飛ばした後ろの影が転がって
背中に纏わりついていた違和感が消えていく
前に歩くとが怖くて
僕らは手に持った物を手放していく
そして戻るのも怖いから
僕らはまた新しい物を手に掴みとる
沈まない茜色を見続けて
僕らはまたここをさ迷っている
傷つかないように逃げて綺麗なまま
ただ明けない闇を見続ける




