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Haze of the Imaginary.

 

通り過ぎれば閉ざされた

白くぼやけた景色の中を歩く

目に見えるものは全て虚ろ

手を伸ばせば透き通る

かすかな色彩だけが瞳に映る


靄を通り過ぎてその中へ

路はまた暗闇に閉ざされる

眼前に広がる淡い光をしるべ

道標(どうひょう)に進む


風はただ何も言わずに背中を押して

靄をかき混ぜては色彩を濁す

その度に視界は薄れ

路がまた見えてくる

その先へ誘うように淡い光

手を伸ばして掴もうと


通り過ぎていく白夢の景色

かすんだ先に何があるのか

覗いても見えぬまま

ただ淡い色彩だけが目に映る


そこはまるで深淵のような

虚が漂う景色の中

濁った色彩はまた澄み始めて

零れる音ともに静寂に広がる

そして暗闇が背中を救う

立ち止まることはないと路を狭めて


虚いの中を果てもなく

靄がかる路はまだ続く

かすかな光を頼りに時にさまよい

澄み濁る景色の中を通り過ぎる


どこへ向かうのか

その答えもまだ

虚いの中に沈む

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