そのままに、言葉を。

Heart still remain.

あの日に流したもの　手からこぼれた雨

曇り空の下でまた　僕は君に会いに行くよ

幼い心が隔てた手　僕らにはまだ分からなかった

お互いを思うから喧嘩して　その度に傷ついて

目に浮かべた涙　隙間を伝ってこぼれていく

僕らは手を離した　お互いを思うから

向こう側に立つ君　ここに立つ僕

真ん中を流れていく水面を見つめて呼びあう

あの日みたいに手を繋ごう　それはもう出来ないよ

幼い心は大きく育った　もう僕らは同じじゃない

それでも僕らは近づけるはずなんだ

途(みち)が違えど水面を目に写す

その上に浮かぶ側にいる人たち

僕らはもう独りじゃないから

降り続けていた雨はやむ

波立つ水面は静寂に　君の後ろ姿を見つけた

あの日が今日になった　曇り空のその下で

吐き捨てた思い　水溜まりに沈んでいく

今だからいえるんだね　幼い心の叫び

心にはいつでも雨が降っていた

泣いた後　雨が流す

叫んだ後　雫が消す

僕らはもう一緒の所にはいられない

それでも今は側にいてくれる人がいるから

僕らはもう独りじゃないんだよ

この先が違くても僕らはまたいつか

あの日の僕らに別れを告げよう

心に降っていた雨が流す　幼い頃の僕と君

背を向けあった昨日が明ける

雨はやんで水溜まり　新しい光が差し込んだ