表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/659

のこりうた

 

何もなかった今日は

いつしか何もない明日へ変わる

平穏なまま一日が終わる

ただ君を残して


心に言葉を

いつか忘れてしまうのだろうか

白煙が溶けた向こう側

愛しき人はただ笑う


遺された言葉

残らなかった明日

悲しみに暮れて

声も出ないはずなのに

それでも涙は流れてくれない


心ばかりが泣いていて

身体は何も喚かない

まるで人形のようで

きっと感情を失っていた

君が笑う写真を手に取って

青空を見上げた


明くる朝

薄暗い部屋の中で

懐かしい言葉を呟いた

僕に出来た唯一の手向け

君の好きだった言葉を送ろう


震えだした声

やっと涙がこぼれた

僕はきっと

君を愛せてはいなかった

ただ残ったのは

懐かしい君の優しい言葉だけだった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ