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逃げましょう
ねえ、君は今どんな気持ちなのかなって
口を開けた先 こぼれたのは愚痴ばかり
不公平だって罵って 投げた先は壁の穴
それじゃ今の君は公平ですか?
悟ったような顔をして
見せたのは疲れた笑顔
振る手 震えて 足取り不安定
そんな格好で語られても
何も心に残るものはないのです
ふざけた振り 抱えた悩み 笑顔でごまかして
どうせ誰も聞いてくれないから 言い訳を
口任せに出した言葉 塞いだ耳に挿さる言葉
聞き慣れたはずの言葉が深く突き刺さってくるんだ
明日も見たくないから 目をつむって暗闇を被る
次に目を開ければもう明日 昨日行ったことも忘れて
また昨日を繰り返すんですか?
誰も聞かないのは当たり前
愚痴ばかりこぼして何もしない
辛いなら 辛いと言えばいい
逃げることも大事です
抱え込んだ辛いこと 一度は放り投げて
今日を生きているのもいいのではないでしょうか
現実見て 嘆いて 叫ぶ
そんな時だってあるだろう それでいいんだよ
頑張るのはいつでもできるから




