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愚者は振り返る

 

砂上を歩いて走ったと言い張る者たち

それは醜いもので見るに堪えない

まるで自分は舞台で踊る道化師だというように

自己満足な妄想を束ねて飛び回る

なんとも滑稽なものだろう


独善的な美学を翳して

自分が常識だと思い込む

片手に掲げた嘘さえも真実だと語り

猜疑を忘れた生者は目を瞑る


狭い視界で世界を見たように

その外側にあるものには背を向ける

言葉などかけるだけ無駄か

正義を模した何かを振りかざして

いつも中心にいようとした


その姿が映る鏡は好まない

足跡が残る砂の上を歩く

その中に不都合を隠しては砕く


所詮と心を踏み潰して

感情のままに振舞う

誰が傷つこうが関係ない

蹴り飛ばした記憶をいつも

馬鹿だと煽る


他者を見下ろしていつも砂上の上にいる

彼はいつしか道化師から観客者

そんな勘違いをしてまた踊る

その先にあるのは誰にも見られることのない

無様な幕引きだと気付かずに

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