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Wall of Electronic Sound.

 

画面の向こう側で歌う君を 僕はいつも見ていた

それは誰かが描いたもので みんなを笑顔に

飾らない言葉に純粋な言葉 心を澄ませて聞いていた

過ぎていくメロディを追って その歌声が

耳に染み渡る それが僕の中で花を咲かせた


その裏側で僕には「出来ない」 そんな壁を見ていたんだ

努力だけじゃ超えられない いつも見上げることしかできない

壁は今でも僕の前に 立ち塞がっているんだ 


流れていく中で僕はいつも 誰かの歌う声を聞く

それは僕には出来ないこと だからうらやましいんだ

音楽と向き合う人たちに いつも嫉妬を覚える

だから自分に出来ること 見つけようとしているんだ


僕は歌を歌うことは出来ない それでも言葉を紡げる

気恥ずかしい言葉を たまには悲しい言葉を

色んな感情を言葉に置き換えて 誰かに届けよう

メロディはない リズムはない 剥き出しの言葉しかない

それでも僕には出来ること たった一つだけ君に近づけること


電源を切っても頭の中に流れる 君の歌声はいつも

誰が描こうとも変わらない みんなに笑顔を届ける

真実を言葉にたまには嘘を混ぜて 僕らに問いかける

吹き抜けるリズムを追いかけて その言葉を

今でもどこかに残っている それが僕の中で種になる


いつも「聞いている」だけなんだ その壁は越えなれないから

でも何もできないわけじゃなかった 一つでも出来ることが

壁を見上げながらも今 僕は別の道を歩いていこう


誰にも見慣れないこと それは言葉に埋もれていくこと

手に取ることは出来ない それは気付かれもしないだろう

それでもいいんじゃないかな 壁を見上げて佇んでいるよりは

僕に出来ることをして 壁を見上げようと思うんだ


流れていく中で僕はいつも 誰かの歌う声を聞く

それは僕には出来ないこと だからうらやましいんだ

音楽と向き合う人たちに いつも嫉妬を覚える

だから自分に出来ること 見つけようとしているんだ


僕は歌を歌うことは出来ない それでも言葉を紡げる

気恥ずかしい言葉を たまには悲しい言葉を

色んな感情を言葉に置き換えて 誰かに届けよう

メロディはない リズムはない 剥き出しの言葉しかない

それでも僕には出来ること たった一つだけ君に近づけること

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