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ブラックベリーのジャム

 

ランプをつけて椅子に座ろう

テーブルの上にはパンが一切れ

温くなった紅茶と一緒にジャムの瓶

蓋を開けてパンに塗ろう

ブラックベリーの匂いが目を覚ます


薄がりの中で食べる朝の味は

昨日よりはまだ美味しいかな

冷めきった体を温めるには

これくらいが丁度いい


ブラックベリーのジャムが甘いんだ

だから紅茶はストレートに

苦味が混じり合って手が止まる

ふと見た窓の外

小雨の音が耳に染み渡る


ため息をついて紅茶をもう一杯

今度は自分で淹れたものを

それでも温いまま


ジャムの瓶の蓋を閉める

ブラックベリーの匂いは消えた

紅茶の匂いが周りに漂う

それはそれで苦いもので

目はとっくに冷めていた

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