表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
275/661

燈の瞳

 

残照は山の向こう側

あちらを見れば暗闇が

角灯を片手に歩いていこう

狭間の時間は流れていく


茜色の光が木漏れ日に

手を伸ばせば届くだろうか

光は指先からこぼれ落ちる


人は里へ

獣は山へ

私はここへ

そこは社へ続く道


紅い明かりがやがてつく

一つずつ灯籠に光を灯そう

また一つまた一つ

角灯から明かりを分けて

彼らが迷わぬように


やがて暗闇が訪れる

影は歩き陰はほほえむ

明かりを持ったものたちが


過ぎていく影

やって来る陰

そこにあるのは日常で

宛もないものがやって来る


彼らはどこへ行くんだろう

影は社を過ぎていく

その先は暗闇の

何かが眠る場所


影はやがて過ぎていく

帰り道はあっちだよ

指差した鳥居の方

彼らが迷わぬように

道に燈火の明かりを

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ