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善の犠牲者

※「助けること」を否定している詩ではありません。

 

手を伸ばして掴み取る

他者の意思など知らない

それは自らの正義のために


何もない自分に出来ること

それは才能を必要としない

誰にだって出来る

ただ少しの勇気があればいい


そこで教えなんて関係ない

人の差など知ったことか

みんなで笑える結末が欲しい

それは誰もが夢見た理想

みんな同じなんだって


掴んだ腕は偽りに満ちている

理想ばかりを並べている

安らぎを否定し動乱を

現実など見もしない

ただ自分が正しいと思い込む

その結果がどうであれ

それは他者の責任だとあざ笑う


素晴らしいものが朽ちていく

理性なき理想は虚構そのもの

現状を見ようともせずに

ただ評価のためにのみ


手を伸ばして無理矢理掴む

離してなんて言葉など聞くもんか

それは救済のための手ではなく

自らの正義のための手だった

理想は脆くまた積み上がる

善人はまた悪人になっていく


否定は出来ないことだろう

しかし賛成も出来ないことだろう

誰かを助けるために何かを犠牲にする

例え遥か遠い見知らぬことでも

やがては自己に回帰する

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